7月の研究会活動報告

本日、7月の研究会が開催されました。

プログラム

1.「日本版Idaho Plate(第一報)」:NPO法人西東京臨床糖尿病研究会登録管理栄養士 布川かおるさん

2.「非インスリン2型糖尿病患者に対する基礎カーボカウント指導から学んだこと、そしてこれから取り組みたいこと」:東京衛生病院栄養科・管理栄養士 志村良子さん

 3.血糖パターン管理による薬剤最適化プログラム 〜 360°view systemを用いたチームアプローチの実際〜 1)糖質制限食との違いを明確にする 2)基礎カーボカウントの重要性  3)エネルギー制限食で血糖管理目標を達成出来ない患者にカーボカウントを導入するためのフローチャート 4)血糖パターン分析の実際

志村さんはpower pointのデータが破損したため、3症例についてオーラルのみのブリーフレポートとなりました。このため、次回の研究会でもう一度発表することとなりました。そこで、プログラム1.およびプログラム3.について報告します。

日本版Idaho Plate(第一報)

まずIdaho Plateについて文献的に考察し、コンセプト、メリット、主な対象などについて報告。その実際の効果(アウトカム)について文献的な考察をしました。

さらに盛りつけの実際について概説し、実際に自宅にある皿に、ご飯、麺、パスタなどを盛りつけて、気づいたことを報告してくれました。

さらに日本版Idaho Plateの弁当方式の提案を詳細に報告。弁当方式のメリットとして「自分に合ったサイズの弁当を選ぶことが出来る」「料理の組み合わせをおかずの比率で盛りつけることができる」ことを挙げました。さらに実際に弁当箱に「ご飯」「麺」「パスタ」などを盛りつけて、それぞれの適切な盛りつけ方、弁当箱のサイズで患者に合ったエネルギー量に調整できること、さらに主菜/副菜比率、おかずの内容に関する指導のポイントなどについて報告してくれました。さまざまな理由で、バランスの良い食事ができない人たちがたくさんいます。日本版Plate法は、そうした人々に有効な指導法になるのではないかという確かな手応えを感じました。

血糖パターン管理による薬剤最適化プログラム

 

 

冒頭に「糖質制限食」と「基礎カーボカウント」の違いについて、明確にすることの重要性について述べました。

次に、その上で基礎カーボカウントという概念を取り入れることの重要性について概説。さらに、食品交換表に基づくエネルギー制限食で血糖管理が改善しない患者に対して、カーボカウントを導入する際のフローチャートを示しました。

次に、「薬剤最適化」をいかに患者に教えたら良いか?について概説。その後、「パターン管理の実際」について概説し、3症例について、実際の7ポイント・3日間の血糖応答、生のSMBGデータを示して、血糖パターン管理の演習を行いました。

 

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